映画やドラマの世界って憧れますよね?
将来は小道具の仕事をしたいと考えている、特に女性の学生は、
特殊な業界だから、学校の就職センターに求人がなくて役に立たない。
どうすれば小道具スタッフになれるの?
と悩んでいませんか?
現在の専攻が、美術や建築関係でないと、なお不安ですよね。
特殊な業界ですから、具体的な会社は自分で探すしかありません!
映像業界も演劇業界も、女性スタッフが大活躍しています。
おすすめ6社
- 藤波小道具
- 高津装飾
- 京映アーツ
- ザットインターナショナル
- 宝塚舞台
- 劇団四季
全て新卒採用を行っていて、専攻科目は関係ありません。
移動は車なので、運転免許を必ずとりましょう!
就職先は東京です。
元歌舞伎座のスタッフでもあり、劇団四季の技術スタッフでもあった著者の経験から
解説します。
小道具の仕事は女性が大活躍!有名企業をまとめました
スタッフは女性が多い!
映像業界も演劇業界も、スタッフは女性が多いです。
なぜかはわかりませんが、男性が足りないくらい女性が多いです。
例えば、私がお世話になった劇団四季技術部は女性が多かったです。
新入社員の9割以上が女性で、男性は珍しい状態でした。
深刻な男性不足だったくらい、女性が多かったです。
映像業界にいた時も同じで、カメラを扱う部署や照明の部署、その他の部署も全て女性が多かったです。
繰り返しですが、スタッフは女性が多いです。
藤波小道具
特に、歌舞伎の小道具制作に強い印象があります。
製造職コースが制作する職人です。
- 雇用形態:正社員
- 応募条件:高専・専門学校・短大・大学・大学院卒業見込み
舞台に関わるモノづくりをしたい方は考えてみましょう。
私が歌舞伎座のスタッフだったときは、この会社のロゴをよく見ました。
松竹などの大企業から、安定的な需要があります。
高津装飾
レンタルが主な事業ですが、制作ももちろん請け負います。
博物館の装飾なども手がける会社です。
- 雇用形態:正社員
- 応募条件:大学・大学院卒業見込み
この会社のみ、短大と専門学校生は応募できませんのでご注意ください。
劇団四季など有名な会社から、安定的な需要があります。
京映アーツ
映像作品向けの小道具がメインの印象を受けます。
- 雇用形態:業務委託(作品ごとの契約)
- 応募条件:高卒以上
- 要運転免許
数多くのドラマや映画の小道具を制作した会社です。
ザットインターナショナル
キャラクターショーなどのイベントを手がける会社です。
小道具の中でも、着ぐるみ制作に携わることができます!
もちろん、一般的な小道具も制作しています。
- 雇用形態:正社員
- 応募条件:高専・専門学校・短大・大学・大学院卒業見込み
- 愛知県勤務
戦隊シリーズを独占している映画会社「東映」と契約しているので、安定的な需要が見込まれます。
映画の中で、特に戦隊シリーズなどの「特撮」に関わりたい方には魅力的な求人です。
宝塚舞台
宝塚歌劇団専属になり、ミュージカルのためだけに小道具を特別制作します。
- 雇用形態:正社員
- 応募条件:高専・専門学校・短大・大学・大学院卒業見込み
小道具だけではなく、音響や照明などの技術職と営業職なども募集しています。
劇団四季
劇団四季専属になり、ミュージカルのためだけに小道具を特別制作します。
- 雇用形態:1年目のみ正社員
- 応募条件:高専・専門学校・短大・大学・大学院卒業見込み
「2年目以降はプロフェッショナル契約(請負契約)となります。」と書いてあります。
事実上はフリーターと同じという意味ですが、常に会社から仕事をもらうので収入は安定しています。
個人事業主となり、自分で確定申告をして納税し、自分で国民健康保険に入り、自分で国民年金に加入します。
つまり、「会社の保護はなくなる」という意味です。
ただし、ローンを組む(借金する)ことや賃貸アパートの契約などは問題ありません。
正社員は1年間だけですが、技術スタッフならば生活に困ることはないのでご安心ください。
おすすめしない求人
- ヨシダ舞台美術
- 夏プロジェクト
ネットでいろいろと検索すると見つかりますが、業界ではあまり知られていない会社です。
正社員で新卒採用をしていますが、元プロとしておすすめしません。
食べていくことは難しいと予想されます。
東京しかチャンスはない!
上京を覚悟せよ
職場は東京ですから、首都圏への引っ越しが必要となります。
なぜなら、芸術と文化の仕事は東京に一極集中しているからです。
例えば、テレビ局の本社や映画会社として有名な、東宝/東映/松竹の本社は東京にあります。
地方で経験を積むことだってできるのではないか?と考えるかもしれないですが、できません。
繰り返しですが、職場は東京ですから、首都圏への引っ越しが必要となります。
案件によっては重労働
案件によっては重労働になることを覚悟してください。
例えば、NHK大河ドラマ用の小道具の受注です。
撮影日程は絶対に変更できないので、制作が間に合わないことは許されません。
芸術の世界ですから、中途半端な覚悟で就職しないようにしましょう。
収入は問題ない
どの会社も月給は18〜20万円ほどです。
2023年現在、20代の平均月収は21〜23万円と言われていますので、平均以下です。
でも、独身であれば問題ありません。
高い給料を求めることはできないですが、間違いなく食べていけますし、ローンも組めますので生活には困りません。
運転免許を必ずとれ
移動は車が中心になるので、運転免許を必ずとりましょう。
応募条件に必須と書いていなくても、必ずとってください。
就職活動全般で大変役立ちますし、たとえ就職活動では役に立たなくても、就職後に重宝する資格となります。
まとめ
小道具の世界は、専攻科目は関係ありませんし、女性が大活躍しています。
新卒採用を行っている、小道具の制作会社をご紹介しました。
どこを選ぶ場合でも、運転免許だけは必ずとりましょう!
時期によっては忙しい時期もあるので、重労働になる場合もあります。
この記事が、映画やドラマの世界で、小道具として働きたいと夢を抱く学生の役に立つと嬉しいです。
以上、「小道具の仕事は女性が大活躍!有名企業をまとめました」でした。