映画業界を研究している方は、間違いなく配給会社である東宝、松竹、東映について調べますよね?
配給会社っていらない?
映画公開は配給会社を通さないといけないの?
と疑問ではありませんか?
結論は、必要です。
映画公開は配給会社を通さないといけないと決まってはいませんが、通すと成功率が上がることは確かです。
勘違いしてはいけない点は、制作は行わないことです。
映像業界でアシスタントディレクターだった著者が解説します。
配給会社っていらない?映画配給会社と映画業界の仕組み

配給会社っていらない?
動画配信サービスが大人気な現代、「配給会社はいらないのでは?」という疑問を持つ映画ファンや業界志望者は少なくありません。
しかし、元アシスタントディレクターだった筆者は断言します。
配給会社は、形を変えながらも必要不可欠な存在です。
「配給会社はいらない」は間違い?
配給会社は必要です。
なぜなら、撮影後の重要な役割を担うからです。
例えば、全国の映画館への営業やテレビでの宣伝を任せることができます。
映画公開は配給会社を通さないといけないと決まってはいません。
または、必ずしも映画館で公開する必要はなく、動画配信サービス限定の映画も存在します。
ただし、映画製作会社または製作委員会が全て自分たちで行うことになり、膨大な仕事量となります。
ですので、配給会社を仲介した方が、成功率は上がることは確かです。
任せる分、仲介手数料みたいな費用がかかり、利益が減るのではないか?と考えますよね。
その通り、利益は減りますが、成功率は上がることも確かです。
繰り返しですが、配給会社は必要です。
映画業界の仕組みが気になる方は、「就職エージェントneo」のウェブサイトが参考になります。

配給とは、上映する権利を買い取ること
配給とは、映画製作会社または製作委員会から、上映する権利を買い取ることです。
例えば、フジテレビが製作した映画やハリウッド映画を日本で公開する時は、国内の配給会社が上映する権利を買おうと交渉します。
配給会社の関連会社が所有する映画館の数が多ければ、成功率が上がることも確かであり、交渉も有利になります。
日本映画の場合は、もし自社でプロデューサー(最高責任者)を用意すれば、自動的に権利は会社のものとなります。
大手3社
東宝、松竹、東映が大手3社であり、業界最大手は東宝です。
その他にも有名な会社は角川(KADOKAWA)や日活などがありますが、プロが真っ先に考える会社は大手3社です。
プロ目線からみても、観客目線でみても、【東宝、松竹、東映】が安定です。
【東宝、松竹、東映】は超難関の人気企業です。
倍率も高いですし、採用人数は10人ほどで少ないし、採用試験の難易度も高いです。
企業研究をしっかりと行い、対策しましょう。
「知らないと就職できない!東宝・東映・松竹の違いを比較」の記事が参考になります。
勘違いするな!製作は行わない

製作とは全く違う
あなたの仕事は、企画を考えて、権利を買い取り(ライツビジネス)、宣伝してチケットを売ることです。
映画製作と聞いて、何を思い浮かべますか?



こんな光景をイメージしますか?
こんなことはしませんし、できません。
映画を【商品】として管理するのが仕事です。
勘違いするな
映画の撮影に関わることはできません。
- 映画監督
- 脚本家
- カメラ
- 照明
- 音響編集
- 映像編集
など、映画製作と聞いて思い浮かべる職業には就けません。
絶対に勘違いしないでください。
業務内容は、権利を買い取り(ライツビジネス)、宣伝してチケットを売ることです。
予算を立てて、経費を精算して収支決算をするのです。
クリエイティブ、芸術的な部分はありません!
配給会社の存在理由を理解しよう

配給会社は必要です。
動画配信サービスが充実した現在では、必ずしも必要ではなくなりました。
動画配信サービス限定の映画も存在します。
ただし、映画製作会社または製作委員会が全て自分たちで行うことになり、膨大な仕事量となります。
ですので、配給会社を仲介した方が、成功率は上がることは確かです。
任せる分、仲介手数料みたいな費用がかかり、利益は減ります。
この記事が、映画業界を研究している方の役に立つと嬉しいです。
以上、「配給会社っていらない?映画配給会社と映画業界の仕組み」でした。



