映画業界の最大手「東宝」を狙う学生は多く、大人気企業です。
どうすればエントリーシート(ES)と動画選考に通過できるかな?
必要な面接対策は何かな?
と悩んでいませんか?
結論は、特別な対策は必要ないですし、必勝法はありません。
映像業界で元アシスタントだった著者が伝授する対策は1つ!
勘違いして応募しないことです!
なぜなら、間違ったことを1つでも書いて応募すると、一瞬で落ちるからです。
例えば、映画監督になりたいと考えて東宝に応募しようとしていませんか?
エントリーシートの志望動機に書くと、100%落ちます。
じゃあ何になれるの?というと、プロデューサー(最高責任者)になれる可能性があります。
繰り返しですが、勘違いして応募してはいけません。
就職するためにコネは必要ありませんが、運転免許は必ず取りましょう。
人事担当ではなく、プロの現場目線から解説します。
- 東宝の採用について解説2025!
- 昨年のESと動画選考を分析
- 「大学・大学院でのめり込んだ授業について教えてください。」(200字)
- 「保有する公的資格や、得意な外国語はありますか?」(箇条書き150字)
- 「部活動・サークル・アルバイトなどの課外活動は行っていましたか?」(箇条書き150字)
- 「好きな映像作品または演劇作品を、優先度の高い順に3つ教えてください。」(各30字)
- 「優先度の最も高い作品について、その理由を教えてください。」(150字)
- 「映画・演劇関連「以外」の特技・趣味はありますか?」(100字)
- 「世の中のルールを一つだけ変えられるとしたら何を変えたいと思いますか?」(30字)
- 「大学・大学院生活で「チャレンジ」したことは何ですか?」(400字)
- 「人生の転機となった経験・出来事を3つ教えてください。」(30字)
- 「進路先を決めるうえで重視する要素を3つ教えてください。」(各20字)
- 「当社を志望される動機は?」(300字)
- 「当社で希望する職種を3つ選んでください。」(選択式)
- 「当社というフィールドで、どのように成長し、社会で何を実現したいと思いますか?」(300字)
- コネは必要ない
- 運転免許をとれ
- まとめ
東宝の採用について解説2025!
募集要項
「大学・大学院卒業見込み、全学部全学科対象」です。
高等専修学校、専門学校、短大の学生は応募できませんので、注意してください。
全学部全学科対象なので、専攻科目は一切関係ありません。
日本大学の芸術学部で映画専攻だから有利、みたいなことはありません。
企業理念や決算情報、求める人物像など誰もが調べる基本的な情報は、必ずご自分で調べて頭に叩き込んでください。
選考フロー(2023年)
- 書類選考(通過率20%)
- WEBテスト(通過率100%)
- グループディスカッション(通過率70%)
- 1次WEB面接(通過率40%)
- 2次WEB面接(通過率40%)
- 人事役員対面面接(通過率50%)
- 最終対面面接(通過率80%)
書類選考はエントリーシートと自己PR動画の提出となり、最も難易度が高いようです。
しっかりと準備しましょう。
東宝の強みは5つ
元プロが分析する、東宝の強みは5つです。
- 所有する映画館の数
- 宣伝力
- 海外ミュージカルの企画
- アニメ映画の配給
- 宝塚ミュージカル
詳しくは「東宝の企業分析 強みは5つ!元アシスタントディレクターが解説」の記事で解説しました。
勘違いするな!
総合職を勘違いして応募しないように注意してください。
- 映画監督、アニメ監督やアニメーターにはなれない
- カメラマンにはなれない
- 東宝=TOHOシネマズではない
勘違いしてエントリーシートを書いて提出すると、100%落ちます。
それぞれ解説します。
映画監督、アニメ監督やアニメーターにはなれない
映画配給会社に就職しても、絶対に監督やアニメーターにはなれません。
映画制作の意味を間違って理解しています。
あなたの仕事は、映画の企画を考えることや収支決算を行うことです。
決して演出系の仕事をすることはありません。
カメラマンにはなれない
総合職はカメラマンや編集マンのような技術職にはなれません。
総合職とは、経理や総務などのバックオフィスになる職種と考えてください。
決して技術系の仕事をすることはありません。
東宝=TOHOシネマズではない
東宝とTOHOシネマズは、完全に別の会社です。
グループ会社ではありますが、イコールではありません。
映画館の経営と配給事業を混ぜて考えていると100%落ちます。
東映と松竹との違いを理解しろ!
東宝、東映、松竹全て応募する予定ですよね?
当然、全部同じようにエントリーシートを書いてはいけません。
ライバル会社との違いを自分なりに研究しましょう。
東宝と東映と松竹3社の違いは、「知らないと就職できない!東宝・東映・松竹の違いを比較」の記事でまとめました
昨年のESと動画選考を分析
24卒のエントリーシートと動画選考の設問をみてみましょう。
元業界人目線で解説します。
必ずご自分でもウェブサイトを確認してください。
25卒の採用試験は、全く違う設問の可能性があります。
「大学・大学院でのめり込んだ授業について教えてください。」(200字)
学生らしく、のめり込んだ授業をアピールしましょう。
なぜなら、大学・大学院での学習内容を質問されているからです。
忠実に答えてください。
例えば、動物の〜〜〜〜という実験にのめり込んだ、という内容です。
芸術学部で映画専攻や映像演出専攻だから有利、みたいなことはありません。
繰り返しですが、学生らしく、のめり込んだ授業をアピールしましょう。
文系も理系も関係ありません。
「保有する公的資格や、得意な外国語はありますか?」(箇条書き150字)
特に解説はありません。
多ければ多いほどいい、ということはありません。
「部活動・サークル・アルバイトなどの課外活動は行っていましたか?」(箇条書き150字)
特に解説はありません。
自主制作映画を制作して学生映画祭に出品した、という経験は必要ないです。
「好きな映像作品または演劇作品を、優先度の高い順に3つ教えてください。」(各30字)
正直に3つ書いてはいけません。
なぜなら、次の設問で理由を書くからです。
理由を書くために、ご自分にとって都合が良い作品を3つ書く必要があります。
東宝が配給した映画を書かなくても、問題ないと考えられます。
強引に東宝が配給した映画をあげようとすると、論理が破綻する可能性がありますから注意してください。
「優先度の最も高い作品について、その理由を教えてください。」(150字)
自分なりの「優先度」の定義を決めてから理由を書きましょう。
例えば、「〇〇戦争を一刻も早く終わらせて、人命を救うこと」を優先度と定義します。
「好きな映像作品または演劇作品を、優先度の高い順に3つ教えてください。」の回答に、「アイダよ、何処へ?」という映画を選びます。
優先度の観点から、なぜその映画を選んだかを150字以内でまとめます。
繰り返しですが、「優先度」の定義を決めてから理由を書きましょう。
「映画・演劇関連「以外」の特技・趣味はありますか?」(100字)
特に解説はありません。
「あなたが「自伝」を発刊すると仮定したら、その本の「帯」につけるキャッチコピーは何ですか?」(30字)
最初に、どうキャッチコピーを作るかを勉強する必要があります。
著者おすすめの本を紹介します。
本の中から使えるテクニックを選び、ご自分の人生や経験と融合させてキャッチコピーを考えましょう。
「世の中のルールを一つだけ変えられるとしたら何を変えたいと思いますか?」(30字)
難しく考える必要はありません。
例えば、大学・大学院の費用を無償にする、など無難なことで問題ないと考えられます。
字数が少ないので、採点の比重は重くないはずです。
字数が多い設問に時間をかけましょう。
「大学・大学院生活で「チャレンジ」したことは何ですか?」(400字)
特別なことではなく、学生らしい内容で問題ないと考えましょう。
例えば、自分は理系の学生だが、分野が全く違う社会学系の単位を多くとった、などです。
理由も考えて、しっかりと構成を考えてください。
自主制作映画を制作して学生映画祭に出品した、という映画関係のチャレンジは必要ありません。
全ての設問の回答と一貫性をもたせて、くれぐれも論理が破綻しないよう注意してください。
「人生の転機となった経験・出来事を3つ教えてください。」(30字)
特に解説はありませんので、ご自分でよく考えてください。
「レ・ミゼラブルを観て人生が変わった」など、強引なことを書く必要はありません。
エントリーシート全体で、論理が破綻しないようにしてください。
「進路先を決めるうえで重視する要素を3つ教えてください。」(各20字)
特に解説はありません。
「当社を志望される動機は?」(300字)
勘違いした志望動機を書かないようにしましょう。
なぜなら、間違ったことを1つでも書いて応募すると、一瞬で落ちるからです。
例えば、「キャリアアップして、映画監督を目指す」なんて書くと落ちます。
「映画が好き」は志望動機にならないと考えてください。
東宝、東映、松竹全て応募する予定ならば、3社の違いを把握して、よく考えましょう。
繰り返しですが、勘違いした志望動機を書かないようにしましょう。
「当社で希望する職種を3つ選んでください。」(選択式)
特に解説はありません。
「当社というフィールドで、どのように成長し、社会で何を実現したいと思いますか?」(300字)
志望動機と深く関連する設問です。
東宝、東映、松竹全て応募する予定ならば、3社の違いを把握して、しっかりと構成を考えましょう。
コネは必要ない
コネは必要ないです。
なぜなら、裏口入社のような制度があれば、会社の名声に響くからです。
例えば、インターンに参加した学生は一次試験免除みたいな制度はありません。
インターンに参加した方が有利ではないか?と考えるかもしれませんが、関係ないです。
インターンも高倍率なので参加した学生が少ないからです。
繰り返しですが、コネは必要ありません。
運転免許をとれ
運転免許を必ずとりましょう。
募集要項に必須と書いていないですが、必ずとってください。
経験から申し上げて、TOEICの高得点と同じくらい重要です。
もし他の業界を狙う場合でも幅広く役に立ちます。
繰り返しですが、運転免許を必ずとりましょう。
まとめ
募集要項は、「大学・大学院卒業見込み、全学部全学科対象」です。
高等専修学校、専門学校、短大の学生は応募できません。
有名な芸術大学の芸術学部で映画専攻だから有利、みたいなことはありません。
企業理念や決算情報、求める人物像など誰もが調べる基本的な情報は、必ずご自分で調べて頭に叩き込んでください。
エントリーシートも面接も特別な対策は必要ないですが、著者が伝授する対策は1つ!
勘違いして応募しないことです!
就職するためにコネは必要ありませんが、運転免許は必ず取りましょう。
東宝、東映、松竹全て応募する予定ならば、3社の違いを把握して、しっかりと準備しましょう。
この記事が、東宝に就職したいと考えている学生の役に立つと嬉しいです。
以上、「東宝の採用について解説2025!元業界人が対策を伝授」でした。