映像/映画業界への就職は、競争が激しくて難易度が高いです。
映像/映画業界に就職したい!と考える就活生は、
映像・映画業界の企業はたくさんあって、自分の興味関心と合う企業をどのように選べば良いかわからない。
一般企業とは異なる対策が必要な場合が多いらしくて、どのように準備すれば良いか分からない。
と悩んでいませんか?
映像業界でアシスタントだった著者の就職体験記をご紹介します。
結論からいうと、
- 自分の興味関心と合う企業は、業界研究をすること
- 一般企業とは異なる対策は必要ない
著者の経験から、独自の業界研究を行いますので、参考にしてください。
方針を間違えると、志望動機を書けなくなって、書類選考(ウェブエントリー)で100%落ちます。
東宝/東映/松竹を狙う就活生は、「知らないと就職できない!東宝・東映・松竹の違いを比較」の記事を参考にしてください。
【映像/映画業界の就職体験記】競争を勝ち抜くための戦略と対策

就職体験記
著者は、映像業界への就職活動をしていません。
専門学校時代に培ったコネ(繋がり)を利用して、フリーランスのアシスタントディレクターとして働いていました。
会社には就職しないで、撮影現場、つまり製作に関わっていました。
映像/映画業界はとても特殊で、フリーランス(フリーター/個人事業主)の集まりなのが実態です。
プロデューサー(最高責任者)だけは会社員ですが、他のメンバーは全てフリーランスだと考えてください。
「会社で仕事をする」という感覚はありません。
プロデューサーがフリーランスを集めて1つの作品を作ります。
なんと、映画監督さえも会社員ではありません。
映画やテレビ番組のエンドロールに掲載されているスタッフは、みんなフリーランスだと考えてください。
業界に合わせて、スタッフはフリーランスにならざるをえない現状があるのです。
戦略と対策は業界研究
戦略と対策は、応募先を間違えないことです。
業界研究をして、適切な企業にエントリーしましょう。
自分の関心ある分野と応募先企業の事業内容を合わせないから、難易度が上がるのです。
なぜなら、2つがずれているとウェブエントリーや書類選考で絶対に落ちるからです。
例えば、東宝の志望動機に「映画監督になりたいから」と書くと、100%落ちます。
応募先企業の事業内容を調べることは当たり前じゃないの?と考えるでしょうが、よく理解できていない学生は多いです。
倍率が高い理由の1つは、応募先を間違えた学生が多いことだと予想されます。
繰り返しですが、戦略と対策は、応募先を間違えないことです。
業界研究
著者の経験から、映像/映画業界は3つに分かれます。
テレビ局や東宝/東映/松竹は、企画/予算集めに該当します。

例えば、小説や漫画を映画化するなどの企画を考え、製作委員会を設立します。
予算を組んで委託先の製作会社を見つけ、契約するというイメージです。
番組製作会社は、製作(撮影と編集)に該当します。
東宝/東映/松竹や日活は、公開に該当します。
映画配給会社は、上映権を映画館運営会社と売買することが事業です。
企業選び
自分の興味関心がある分野は、3つのうちどれですか?
決まっているなら的を絞り、まだ決まっていないなら全部の会社説明会に参加してエントリーしてみましょう!
方針を間違えると、志望動機を書けなくなって、書類選考(ウェブエントリー)で100%落ちます。
テレビ局や製作会社
企画/予算集めの仕事をしたいなら、テレビ局や製作会社を狙いましょう。
例えば、フジテレビや東宝/東映/松竹です。
人気業界にもかかわらず、採用人数が少なくて競争が激しくなり、難易度が高いです。
大学/大学院卒見込み学生しか応募できないので、短大/専門学校生にチャンスはありません。
残念ですが、キッパリと諦めましょう。
番組製作会社
撮影や編集現場に興味あるなら、番組製作会社やミュージックビデオ製作会社を狙いましょう。
つまり、製作を委託される会社となります。
例えば、IMAGICA GROUPが有名です。
学歴は関係なく、どなたにもチャンスがあります。
過酷な業界というイメージがあるでしょうが、その通りです。
マイナスイメージの原因は、製作部分にあると考えられます。
勤務時間と休日は不規則ですし、深夜までかかったり、寝られないこともあり得ます。
製作関係に就職したいなら、覚悟が必要です。
しかし!やりがいは凄まじくあります。
配給会社
製作した後の業務に興味があるなら、配給会社を狙いましょう。
例えば、東宝/東映/松竹が有名です。
ただし、大学/大学院卒見込み学生しか応募できないので、短大/専門学校生にチャンスはありません。
人気業界にもかかわらず、採用人数が少なくて競争が激しくなり、難易度が高いです。
東宝/東映/松竹は配給会社

企業選びを間違えるな!
自分の興味関心がある分野は何ですか?
有名だからという理由だけで、東宝/東映/松竹に応募しようとしていませんか?
就職後に感じるギャップが大きくなり、早期退職の原因となります。
自分の興味関心がある分野が、まだ決まっていないなら、応募するのはありです。
志望動機
東宝/東映/松竹に応募するならば、100%落ちる志望動機があります。
- 映画が好き
- 将来は映画監督やカメラマンになりたい
- 映画館に勤務できる
映画は好きに決まっています。
映画監督やカメラマンにはなれませんし、映画館に勤務することはありません。
企業の事業内容を勘違いしていますので、ウェブエントリーや書類選考で絶対に落ちます。
東宝の就活対策
東宝の強みは5つ
- 所有する映画館の数
- 宣伝力
- 海外ミュージカルの企画
- アニメ映画の配給
- 宝塚ミュージカル(創業者が同じであり、グループ会社)
「東宝の企業分析 強みは5つ!元アシスタントディレクターが解説」の記事が参考になります。
東映の就活対策
東映の強みは4つ
- Vシネマ(一般公開されない、マイナーな作品)の独占
- 宣伝力
- 教育機関や公共機関に教育映像を制作していること
- 特撮(戦隊シリーズ)の独占
「【企業研究】東映編 強みは4つ!元アシスタントディレクターが解説」の記事が参考になります。
松竹の就活対策
松竹の強みは4つ
- 小津安二郎(世界的な映画監督)作品の配給
- 歌舞伎の独占
- 歌舞伎の客単価が高い(顧客一人あたりが払う購入金額の平均)
- 歌舞伎用の劇場という、観光スポット(文化)をもっていること
「歌舞伎の元大道具が松竹を企業研究しました!強みは4つ」の記事が参考になります。
映画業界で働くことは、やりがいと魅力に溢れている!

映画(芸術)業界はしんどいことは確かですが、やりがいという観点では、全く問題ありません!
著者は、内容に不満を持ったことは一度もないです。
業界研究を簡単にまとめると、映像/映画業界は3つに分かれます。
- 企画/予算
- 製作(撮影と編集)
- 公開
映画業界は人気業界にもかかわらず、採用人数が少なくて競争が激しくなり、難易度が高いです。
東宝/東映/松竹に応募するならば、1大学/大学院卒見込み学生しか応募できないので、短大/専門学校生にチャンスはありません。
番組製作会社ならば、どなたにも幅広くチャンスがあります。
特別な経験やスキルは必要ありません!
この記事が、映像/映画業界に就職したい!と考える就活生の役に立つと嬉しいです。
以上、「【映像/映画業界の就職体験記】競争を勝ち抜くための戦略と対策」でした。
