将来は舞台関係の仕事に就きたい学生は、
就職やオーディションの難易度が気になる。
劇団四季と東宝ミュージカルって何が違うの?
と悩みますよね。
この2つは組織の仕組みが根本から異なります。
結論から言うと、「劇団四季は会社」「東宝はプロジェクト」です。
スタッフとしての就職も俳優オーディションの難易度も、東宝ミュージカルの方が高いと予想されます。
残念ながら、東宝ミュージカルには就職できません。
劇団四季の技術スタッフだった著者が解説します。
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劇団四季と東宝の違いを比較!元プロが教える就職難易度と採用の違い

組織構造の違い
- 劇団四季は自前主義
- 東宝はレンタル主義
東宝は作品ごとに最強のフリーランスや制作会社を集める「アベンジャーズ」スタイルとも言えるでしょう。
劇団四季はすべてを自社で用意することを前提とし、劇団員や社員、公演の道具などすべてが自社所有です。
新演目の場合は、他者と協業で新規作成した後、自社で所有します。
東宝は多くの会社を集結して1つの作品を上演します。
劇団四季が、例えば「美女と野獣」公演を行う場合、道具は全て倉庫にあるものを使い俳優もスタッフも自社の人間を使うというスタイルです。
東宝が、例えば「レ・ミゼラブル」公演を行う場合、道具は全て子会社や関連会社の倉庫からレンタルし、俳優もスタッフも他社やフリーランスを使ってかき集めます。
詳しい方は「劇団四季だって、俳優とスタッフを他社やフリーランスを使う場合があるではないか?」と考えますよね。
その通りです。
自社の人間だけでは人が足りないので他社やフリーランスを使うのですが、比率は自社メンバーの方が圧倒的に高いです。
繰り返しですが、
- 劇団四季は自前主義
- 東宝はレンタル主義
です。
東宝は俳優を売る
東宝は、特に俳優を売るビジネスと言えるでしょう。
今後の上演演目の予定を公表する際、演目名と出演俳優を必ず発表します。

例えば「千と千尋の神隠し」では、橋本環奈さんを大々的に宣伝してましたね!
演目も十分に売りではありますが、劇団四季と比較すると俳優を売るビジネスと言えます。
劇団四季は演目を売る
劇団四季は、お客様に演目を売るビジネスであり、特定の誰かが出るという宣伝をしません。

海外作品を日本で上演可能にすることを主軸にしてるので、版権売買を行います。
俳優を売りにはしませんし、出演俳優も公表しません。
俳優はテレビやCMに出演しないので、コアなファンでないと俳優の名前はわかりません。
例えば、1つの演目で毎週俳優が変わります。
全員でなく数名だけですが、入れ替わりがある仕組みです。
週間キャストは公式サイトで毎週月曜日に公開されますし、劇場に行けばキャスト表をもらえますが、来週の予定は発表しません。
また、今後の演目予定を発表する際、出演予定の俳優を公表しません。
繰り返しですが、劇団四季はお客様に演目を売るビジネスです。
難易度は東宝の方が高い?
就職もオーディションの難易度も、東宝ミュージカルの方が高いと予想されます。
なぜなら、現役のプロではないとチャンスがないと考えられるからです。
例えば東宝が「レ・ミゼラブル」公演を行う場合、プロデューサーが人を集めます。
スタッフの場合は活躍中のプロにしか声はかかりません。
一般公募はないです。
俳優の場合は一般オーディションがあるわけですが、非常に厳しい道となります。
劇団四季の方が簡単なのか?というとそれも違います。
どちらも難易度は非常に高いので、高い中で比べた場合の話です。
繰り返しですが、就職もオーディションの難易度も、東宝ミュージカルの方が高いと予想されます。
採用の違い

東宝
東宝ミュージカルには就職できません。
なぜなら、そんな求人はないからです。
特にスタッフは全員フリーランスだと言われ、どうすればいいのかは、元プロの私でも知りません。
例えば「レ・ミゼラブル」公演を行う場合、プロデューサーが人を集めますが、どういうコネがあれば東宝ミュージカルの仕事を受注できるのか、全くわかりません。
東宝に就職すればいいのではないか?と考えるでしょうが、間違いです。
東宝に就職しても舞台スタッフにはなれません。
繰り返しですが、東宝ミュージカルには就職できないです。
劇団四季
劇団四季は、俳優もスタッフも定期的に採用活動を行います。

例えば新卒採用は全学部全学科対象ですし、中途採用は経験不問です。
定期採用があるということは育成型であり、ゼロからプロを目指せる環境と言えるでしょう。
繰り返しですが、劇団四季は、俳優もスタッフも定期的に採用活動を行います。
キャリアパスは全く違う
劇団四季のキャリアパスは、俳優の場合は劇団内でキャリアを積むのみです。
他の会社が主催する演目に出演することはありません。
スタッフの場合は、劇団四季以外のミュージカルで仕事をすることはできます。
ですが、そんなことをしてると休みがなくなるので、ほとんどしません。
東宝の場合は、俳優もスタッフも芸能事務所やフリーランス、制作会社を渡り歩きます。
つまり、出世みたいなものが存在しません。
劇団四季と東宝の違いを研究しよう

東宝は、すでに他で活躍しているプロが競うと理解しましょう。
俳優もスタッフも、協力会社(制作会社)やフリーランスのプロが集結しています。
劇団四季は、ゼロから成り上がった方が多いと考えましょう。
就職もオーディションの難易度も、劇団四季の方が高いと予想されます。
劇団四季は自前主義を前提とし、劇団員や社員、大道具/照明/衣装などすべてが自社所有です。
残念ながら、東宝ミュージカルには就職できないですが、劇団四季は定期的に採用活動を行います。
この記事が、劇団四季と東宝の違いを知りたい方の役に立つと嬉しいです。
以上、「劇団四季と東宝の違いを比較!元プロが教える就職難易度と採用の違い」でした。

