「自主制作映画を映画祭に応募したい!」と考えている学生さん。
出品するなら、やっぱり賞を狙いますよね?
賞金もありますし。
今後開催される映画祭を知りたい
応募には、まだ間に合うかな?
作品の条件は何かな?
と悩んで、いろいろと検索していませんか?
2023年5月現在、応募期限に間に合う学生映画祭3つは
- 京都国際学生映画祭 (7/21 16:00まで)
- フェローズフィルムフェスティバル(9/30まで)
- 下北沢映画祭コンペティション(6/18まで)
(学生残酷映画祭も見つかりますが、延期となりました。)
元プロとしてのアドバイスは
「賞を狙うなら、音に徹底的にこだわれ!」です。
残念ながら、もし賞を取ったとしても映画会社からオファーがきて就職することがありません。
それでは解説していきます。
【まだ間に合う】映画祭に応募するならこの3つ!
京都国際学生映画祭
概要
予備審査→入選作品を厳選→最終審査
- グランプリ 賞金10万円
- 準グランプリ 賞金5万円
- 各最終審査賞 記念品
応募期限
7/21 16:00
YouTube、Vimeoに作品をアップロードします。
詳しくはサイトを確認してください。
条件
- 出品数、作品の長さは制限なし
- 2022/1/1以降に完成した作品であること
- 完成時に監督が学生であること
- 本映画祭に初応募であること
- 監督の年齢が2023/4/1時点で29歳以下であること(国籍不問)
- 日本語以外の言語を使う場合は、日本語または英語字幕をつけること
出品は無料です。
詳しくはサイトを確認してください。
問い合わせも可能です。
フェローズフィルムフェスティバル
概要
一次審査→二次審査
- 一次審査通過(8作品)は1万円
- 最優秀賞:50万円
- ソニーミュージック賞:10万円
- ドラマ・ドキュメンタリー部門最秀賞:10万円
- CG・アニメーション部門最秀賞:10万円
- 観客賞:10万円
詳しくはサイトを確認してください。
応募期限
9/30まで
作品仕様は
- フォーマット:QuickTime/MP4
- 解像度:1920×1080
- フレームレート:29.97fps
- データサイズ:500MB~1G程度
詳しくはサイトを確認してください。
条件
- ジャンル:不問
- 作品の長さ:4分〜4分15秒
- 2023/12/31時点で国内の学校に在籍中の学生監督(スタッフや役者は学生以外も可能)
- 日本語以外の言語を使う場合は、日本語字幕をつけること
出品は無料です。
詳しくはサイトを確認してください。
問い合わせも可能です。
下北沢映画祭コンペティション
概要
出品料が1,300円かかります。
- グランプリ・準グランプリ:賞金金一封
- 観客賞
応募期限
6/18まで
フォーマットは問いません。
詳しくはサイトを確認してください。
条件
- 出品料:1,300円
- ジャンル:不問
- 作品の長さ:60分以内
詳しくはサイトを確認してください。
音響編集にこだわれ!
- セリフ
- 環境音
- 効果音
- マルチオーディオ(組み合わせのこと)
- 音楽
音響編集に徹底的にこだわり、時間を割いてください。
映画のクオリティーが格段に上がりますし、プロは音にこだわるからです。
スケジュールは絶対にズレますし、完成は締め切り間近になります。
やることが多すぎて、絶対にぐちゃぐちゃになります。
このような場合、撮影は70〜80%くらいで妥協して、音響編集に時間を割いてください。
一次審査の通過率が格段に上がります。
ネット上にある無料音源は、お勧めしません。
少しお金がかかりますが、CDなどを買いましょう。
- 環境音
- 効果音
- 音楽
お金と探す時間をかける価値は十分にありますし、入賞の確率が格段に上がります。
繰り返しですが、元プロとしてのアドバイスは「音に徹底的にこだわること」です。
クラウドファンディングはどう?
お勧めしません!
理由は
- 募集期間があるから
- 手間が多いから
- 宣伝が大変だから
それぞれ解説します。
募集期間がある
メンバーの人数が十分にいないと現実的ではありません。
当たり前ですが、募集期間があります。
期限内に目標金額に達しなければ、1円ももらうことはできません。
募集開始と終了間近が、最も集まりやすい傾向にあります。
つまり、「中間でどれだけ宣伝するか」が要ですので、クラウドファンディングに集中する人が必要です。
繰り返しですが、メンバーの人数に余裕がないと現実的ではありません。
手間が多い
映画祭後の作業がとても大変だと予想されます。
賞を取れなくても問題ありませんので、映画祭に出品すれば目標達成です。
でも、返礼品を用意したり、出資者にメッセージを送ったりとすさまじい手間が待っています。
時間に余裕があるとは思えません。
宣伝が大変
宣伝に集中する人が必要なので、メンバーの人数に余裕がないと現実的ではありません。
- SNS運用
- クラウドファンディング用のCM作成
- YouTube動画作成
など宣伝が大変です。
宣伝用の動画を撮るなら、映画を撮りましょう。
比重がおかしくなるので、お勧めしません。
勘違いするな!
赤字を覚悟しろ
制作は自費になります。
賞をとった場合は賞金がもらえる映画祭ですが、全然足りません。
絶対に赤字です。
就職は関係ない
「賞をとった場合は、企業からオファーやスカウトは来るの?」と思いますよね?
東宝など、大企業からのオファーは来ません。
小さな会社からオファーは来るかもしれないですが、期待しないでください。
自分のやりたいことはできない
もしオファーがきても、「こういうCMを作ってほしい」と指定されます。
自分の映画を撮る機会をもらうことはありません!
やりたいことはできないのです。
まとめ
2023年5月現在、これから開催される映画祭と応募期限は
- 京都国際学生映画祭(7/21 16:00まで)
- フェローズフィルムフェスティバル(9/30まで)
- 下北沢映画祭コンペティション(6/18まで)
詳しくはそれぞれのウェブサイトをご確認ください。
「下北沢映画祭コンペティション」は締め切りが近いので、あまり現実的ではありません。
学生残酷映画祭も見つかりますが、延期となりました。
制作は自費になります。
クラウドファンディングという方法もありますが、トラブルや手間が多いので個人的にはお勧めしません。
たとえ賞をとって賞金をもらっても、赤字を覚悟しましょう。
この記事が、「自主制作映画を映画祭に応募して、賞を狙いたい!」という学生の役に立つと嬉しいです。
以上、「【まだ間に合う】映画祭に応募するならこの3つ!学生映画祭2023」でした。