「親の支援を受けられるなら専門学校に進学して、ライブとかコンサートの音響スタッフになりたい!」と考えて、音響芸術専門学校を調べていませんか?
学費の総額はいくらかな?
入学するのは難しい?
他校と比べてどこがすごいの?
専攻は何がいいの?
2年制と3年制があるけど、どっちがお勧め?
と悩んでいませんか?
学費は
- 2年制学科:約274万円
- 3年制学科:約324万円
結論は
入学は難しくない
2年制を選べ
専攻はなんでもいい
元プロして、すごいところは3つ
- 音響専門であること
- 無響室
- 少人数制
映像業界や演劇業界も経験した著者の経験から、分析していきます。
音響芸術専門学校の学費は2年で274万円!
2年制を選べ!
2年制学科:274万円
追加で教材費などがかかります。
- 録音・PA技術科
- ライブ音響・コンサートスタッフ科
- ミュージカル&ステージスタッフ科
- 音響監督・ビジュアルアート制作科
もし特待生として入学できれば、金額は下がります。
3年制学科:324万円
追加で教材費などがかかります。
- 音響テクニカル・アーティスト科
もし特待生として入学できれば、金額は下がります。
(ここでは解説しませんが、2年制の夜間総合学科は179万円です。)
詳しくは学費のページをご覧ください。
元プロとして、2年制をお勧めします。
なぜなら、就職には関係ないからです。
例えば、有名な劇団四季・音響スタッフの応募条件を確認すると、
全学部全学科対象
短大/専門/高専/大学/大学院 卒業見込みの方
となっています。
つまり、専門学校卒業でなくても応募できますし、専攻も関係ないです。
多くの企業が専攻科目と学歴は不問ですので、3年も学ぶ意味は薄いと言えます。
「期間が長い方が高い技術を得られるのではないか」と考えるかもしれないですが、職場で機材を使いながら学ぶことが一番です。
元プロとして、なるべく安い学校で学び、なるべく早く就職することをお勧めします。
繰り返しですが、2年制を選びましょう。
入試と倍率
倍率は非公開なので不明です。
入試は3種類
- AO
- 推薦
- 一般
(音芸特待制度もありますが、現実的ではないので解説しません)
総合的に考えて、入学するのは全然難しくないです。
AO
- オープンキャンパス
- 個別学校見学
- オンライン学校説明会
- 学外説明会
いずれかに参加します。
エントリーシートを提出して、オンライン面接または対面面接を受けます。
詳しくは入試のページをご確認ください。
推薦
- 書類審査
- 面接
詳しくは入試のページをご確認ください。
一般
- 書類審査
- 適性テスト
- 面接
大学受験のような勉強は必要ありません。
詳しくは入試のページをご確認ください。
他校と比較
音響芸術専門学校の学費は、普通くらいです。
比べてみましょう!
東京ビジュアルアーツ
2年間で約278万円
- 音楽総合学科
- サウンドクリエイターコース
- PAコース
東京俳優映画&放送専門学校
3年間で、約460万~500万円
- 音楽総合学科
- サウンドクリエイターコース
- PAコース
など
ESPエンタテインメント東京
2年間で約280万円
- 音楽芸能スタッフ科
東放学園映画専門学校
2年間で約267万円
- 音響技術科
- 音響芸術科
日本工学院
2年間で約265〜269万円
- 放送芸術科・音声コース
- 演劇スタッフ科・舞台音響専攻
音響芸術専門学校の学費は、そんなに高い方ではありません。
普通くらいです。
ここがすごい!
強み3つ
- 音響専門であること
- 無響室
- 少人数制
夜間制がありますが、強みは共通です。
残りの部分は普通です。
音響専門であること
音に関するプロフェッショナルを育成していることは強みです。
なぜなら、映像でも演劇でもコンサートでも、音響は要だからです。
例えば映画では、「作品の質は音で決まる」と言われています。
音響編集は、要となる存在です。
「映像ではないのか」と思われるかもしれないですが、プロは音にこだわります。
繰り返しですが、音のプロフェッショナルを育成していることは強みです。
この学校の存在自体が素晴らしいです。
無響室
録音には最高の環境です。
音の反響を抑え、周りの雑音なしで、録音したい音だけを録ることに特化した構造です。
さすがは音響の専門学校という設備です。
少人数制
1グループ7〜8名程度で制作実習を行いますが、少人数は強いです。
なぜなら、機材が自分に回ってくる回数が多くなるからです。
例えば、50人で機材や編集室を使っていると、なかなか順番が回ってきません。
全然作業が進まないので、勉強にならないです。
講師にもなかなか質問できないことでしょう。
繰り返しですが、少人数は強いです。
他は普通で資格はいらない
- 講師がプロ
- パソコン環境の充実
- インターンシップや課外授業
- 業界との強いコネクション
- 手厚い就職サポート
どこの専門学校も似た強みですので、普通です。
元プロとして、これらは特徴でも強みでもありません。
資格も必要ありません!
運転免許だけで問題なく就職できます。
在学中にたくさんの資格が取れるらしいですが、強みではありません。
専攻はなんでもいい!
専攻学科はなんでもいいので、興味ある分野を選びましょう。
2年制には
- 録音・PA技術科
- ライブ音響・コンサートスタッフ科
- ミュージカル&ステージスタッフ科
- 音響監督・ビジュアルアート制作科
深く考えないで、直感で選んでも問題ありません。
なぜなら、就職には関係ないからです。
何を専攻しても、どこにでも就職できます。
例えば、映像編集の分野で有名な「IMAGICA Lab.」という会社がありますが、全学部・全学科対象で募集しています。
ミュージカル&ステージスタッフ科卒業でも映像の仕事には就けますし、ライブ音響・コンサートスタッフ科卒業でも劇団四季に就職できます。
「専攻と就職先を揃えた方が有利ではないか」と考えるかもしれませんが、有利ではありません。
理由は、専攻や学歴は関係なく下積みとなるからです。
給料は全員同じスタートとなります。
繰り返しですが、就職には関係ないので専攻学科はなんでもいいです。
深く考えないで、直感で選んでも問題ありません。
どんな就職先があるか
具体例16社
「こんな会社があるんだな」くらいの認識で問題ありません。
就職活動する時にまた考えましょう。
- 共同テレビジョン
- クレイジーTV
- ヌーベルグループ
- コスモ・スペース
- IMAGICA
- 東海サウンド
- 西日本映像
- ミューズクリエ
- カモン
- シネマサウンドワークス
- 音響ハウス
- オムニバスジャパン
- 麻布プラザ
- アルファ企画
- ミキサーズラボ
- サイデラマスタリング
一部は大卒以上でないと応募できませんが、専攻科目は不問で採用を行っています。
業務は音響職だけではなく、映像編集も行う場合もあります。
詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
専門卒は有利ではない!
この記事で「有利」とは
書類選考や面接などで通過しやすい。
就職後、優遇があって給料が高い。
と定義します。
結論は、間違いです。
理由は、専攻や学歴は関係なく下積みとなるからです。
企業は、「高等専修学校・専門学校・大学・大学院卒業見込み」など幅広く募集していることが多いです。
専門学校卒業でなくても関係ないですし、専攻科目も関係ありません。
でも、業界から学校へ届く求人数が多いことは事実です。
ここが専門学校の強みです。
フリーランスの道
映像業界や演劇業界はとても特殊で、フリーランスの集まりなのが実態です。
フリーランスとは、会社に所属しないフリーターです。
就職してもいずれは退職してフリーランスに転身する、あるいは学校を卒業してすぐフリーランスとして活躍する方もいます。
コンサートやライブでは、プロデューサー(最高責任者)だけは会社員ですが、他のメンバーは全てフリーランスだと考えてください。
「会社で仕事をする」という感覚はありません。
プロデューサーがフリーランスを集めて1つの公演を作ります。
海外ミュージカルで有名な東宝の公演スタッフも、みんなフリーランスだと考えてください。
技術スタッフは、業界に合わせてフリーにならざるをえない現状があるのです。
まとめ
学費の合計は
- 2年制:274万円
- 3年制:324万円
(特待生になれば下がります。)
詳しくは学校のウェブサイトをご確認ください。
3年も通う意味は薄いので、2年制を選びましょう!
入学は難しくありません。
この学校のすごいところは、
- 音響専門であること
- 無響室
- 少人数制
就職のために、資格は必要ありません!
運転免許だけで問題なく業界に就職できます。
この記事が、「将来は音響スタッフになりたい!」という学生の役に立つと嬉しいです。
以上、「音響芸術専門学校の学費は2年で274万円!他校と比較」でした。