テレビ業界に就職したい学生は、業界研究をします。
応募職種やテレビ番組のエンドロールを見ると、プロデューサーの種類がたくさんありますよね?
業界研究をしていて、プロデューサーが多すぎることに気づいた
それぞれどう違うの?
と悩みます。
結論からいうと、厳密な違いは誰にもわかりません。
映像業界でアシスタントだった著者でも、初めてみるプロデューサー名があるので、それくらい難しいです。
テレビ局によって呼び方が違う可能性があるので、全テレビ局に全種類のプロデューサーがいるとは限りません。
プロデューサーの種類は、3つだけ把握すれば十分です。
- プロデューサー
- アシスタントプロデューサー
- 製作総指揮
この記事ではそれぞれの違いを説明して、プロデューサーとディレクターは、どっちが偉いのかも解説します。
映画プロデューサーになりたい方は、「映画プロデューサーになるには?勘違い3点も解説」の記事も参考にしてください。
【就活中必見】プロデューサーの種類は?ディレクターとの違いは?
【テレビ業界】プロデューサー多すぎ!種類と比較
- エグゼクティブプロデューサー
- プロデューサー
- チーフプロデューサー
- ラインプロデューサー
- アシスタントプロデューサー
- 制作プロデューサー
- アソシエイトプロデューサー
- 宣伝プロデューサー
- 制作総指揮
それぞれざっくりと見ていきましょう。
エグゼクティブプロデューサー
よくわかりません!
名前だけ貸している場合があるくらい、何をやってるかわからない役職です。
エグゼクティブプロデューサーについて、詳しく把握する必要はありません。
プロデューサー
- 企画を考えるorもらう
- 制作するかを判断する
- 著作権の購入などの法務
- スポンサーを集めて予算を作成する
- 監督や脚本家を選抜する
- 俳優を選ぶ
- 映画のエンドロールを作成する
- 完成作品を確認する
- 配給会社と交渉
- 収益の決算
業務内容は多技にわたり、1つの企画から商品(テレビ番組)へと導き、公開終了して決算するまで制作を統括する最高責任者です。
「〇〇プロデューサー」と何も使わないプロデューサーは、この役職だと考えましょう。
最も比重が重い業務は、資金調達(出資会社集め)です。
チーフプロデューサー
よくわかりません!
ラインプロデューサーとの違いも曖昧です。
テレビ局によっては、チーフプロデューサーが存在しなかったり、チーフプロデューサーをラインプロデューサーと読んでいる可能性があります。
詳しく把握する必要はありません。
ラインプロデューサー
よくわかりません!
チーフプロデューサーとの違いも曖昧です。
テレビ局によっては、ラインプロデューサーが存在しなかったり、ラインプロデューサーをチーフプロデューサーと読んでいる可能性があります。
詳しく把握する必要はありません。
アシスタントプロデューサー
新卒採用で募集する、一番下っ端です。
アシスタントプロデューサー(AP)または制作進行(全部部署の中で末端のスタッフ)とも呼ばれます。
「目の前にあること全てをする」と考えてください。
業務内容の一例を挙げます。
- リサーチ
- 編集補助
- 発注と業者手配などの事前準備
- 各部署と中継
- 全部署の手伝い
将来はプロデューサー(最高責任者)になるための下積みだと考えましょう。
制作プロデューサー
よくわかりません!
ひょっとしたら、責任者の役職を「制作プロデューサー」と名付けている可能性があります。
詳しく把握する必要はありません。
アソシエイトプロデューサー
よくわかりません!
ひょっとしたら、責任者の役職を「アソシエイトプロデューサー」と名付けている可能性があります。
詳しく把握する必要はありません。
宣伝プロデューサー
よくわかりません!
ひょっとしたら、責任者の役職を「宣伝プロデューサー」と名付けている可能性があります。
詳しく把握する必要はありません。
製作総指揮
テレビにはいないと考えられます。
映画の場合、「製作総指揮」はプロデューサーを指します。
劇場で公開される作品のバージョンを、「ファイナルカット」と呼びます。
「ファイナルカット」の権限を持っている人を「製作総指揮」と呼びます。
ハリウッド映画では、「(有名監督や有名な俳優)が制作総指揮!!」と宣伝する場合があります。
演出や企画など全てを担当した、という意味ではありません。(全てを担当した場合もあり得ます。)
エグゼクティブプロデューサーは何もしないって本当?
本当です。
出資者であったり、1円も出資しないで名誉職であったりすることもあります。
そのため、「エグゼクティブプロデューサー」という肩書だけでは、その人物が具体的にどのような仕事をしているのかを判断することは難しいです。
なろうと思ってもなれないですし、なり方を知ってる人がいるか怪しいと言えます。
エグゼクティブプロデューサーについて、詳しく把握する必要はありません。
プロデューサーとディレクターは、どっちが偉い?
プロデューサーです。
なぜなら、1つの企画の最高責任者だからです。
例えば、1つのテレビドラマがつまらなくて不評だったり、視聴率がいまいちであった場合の責任は、プロデューサーにあります。
最悪の場合は、2度と仕事がまわってこないことも考えられます。
最高責任者であるがゆえに、大成功する可能性と大失敗するリスクが隣り合わせです。
監督(ディレクター)に責任はないの?と疑問を持つでしょうが、ありません。
プロデューサーが、収録した作品を公開するのか、撮り直すのかを判断するので、責任はプロデューサーにあります。
繰り返しですが、プロデューサーとディレクターの序列を比べると、プロデューサーが偉いです。
要注意!勘違いするな
- ディレクターにはなれない
- カメラマンなどのスタッフにはなれない
- テレビ収録に立ち会うことはない
例えば、ディレクターになりたいと考えて、テレビ局に間違えて応募すると、書類選考で100%落ちます。
とにかく、募集要項をよく確認しましょう。
なお、テレビ局によっては、カメラマンなどの技術スタッフを募集する場合もあります。
テレビ業界を研究して、テレビ局に就職しよう!
プロデューサーの種類は、3つだけ把握すれば十分です。
- プロデューサー
- アシスタントプロデューサー
- 製作総指揮
テレビ局によって呼び方が違う可能性があるので、全テレビ局に全種類のプロデューサーがいるとは限りません。
プロデューサーとディレクターは、序列的にはプロデューサーが偉いです。
テレビ局や映画会社に就職したい場合、勘違いしてはいけないポイントは、
- ディレクターにはなれない
- カメラマンなどのスタッフにはなれない
- テレビ収録に立ち会うことはない
間違えて応募すると、書類選考で100%落ちます。
この記事が、テレビ業界に就職したいと考えて、業界研究をしている学生の役に立つと嬉しいです。
以上、「【就活中必見】プロデューサーの種類は?ディレクターとの違いは?」でした。