アニメ業界に就職するには?王道とステップアップを解説


アニメ業界を就職先に考えている、大学生や専門学校生に向けて、王道とステップアップを元映像業界のプロが説明します。

  • 具体的な職種は言えないけど、なんでもいいからアニメ制作に関わりたい
  • そもそもどんな仕事があるかわかっていない
  • 絵を描くのが得意だから、アニメーターになりたい

こんな方は、

アニメ制作会社に『制作進行』として就職することが王道です。

まずはざっくりと職種を把握しましょう。

オススメの本

  • 必要な部分だけを読めば、30分くらいで終わる
  • 文字大きめで読みやすい
  • ざっくりと把握することができる

「具体的に何をやりたいか?」が決まっていないひとが、業界を勉強する第一歩として適しています。

この本からわかることと私の経験をお話しします。

目次

アニメ制作会社に『制作進行』として就職する

制作進行は末端の雑用係

典型的な下っ端です。

私は、アニメの経験はないですが、元制作進行です。

資料の用意や各部署との中継、仕事と全然関係ない掃除やゴミ捨てなど、誰もやりたがらない雑用をすべてこなします。

アニメでも、普通の実写映画でも、『制作進行』は末端のスタッフであるため、就職するなら一番狙いやすいポジションです。

映像業界へ進むための王道です。

たとえ、画力が全てのアニメーターを目指す場合でも一番狙いやすいです。

転職ではなく、新卒採用ですので最初は雑用係を覚悟しましょう。

次に代表的な職種と内容を紹介します。

  • 監督
  • 脚本家
  • 動画スタッフ
  • アニメーター
  • 編集
  • 音響監督
  • プロデューサー
  • 作画監督
  • 動画検査

監督

事実上、演出家です。

ゼロの段階にあたる企画から、配給(放送)まで全て関わります。

プロデューサーは最高責任者ですが、監督は2番目の責任者です。

もし大赤字を出してしまった場合、2度と仕事がこないこともあり得ます。

監督を目指すならば、覚悟しましょう。

制作会社に就職し、まずは「監督になりたい」とアピールし続けましょう。

少しでもチャンスがあれば挑戦する、というステップアップが一般的です。

もし監督になれたとしても、必ず絵の練習を続けてください。

多彩な経験をし、たくさんの作品をみて、真似と練習を繰り返します。

ある程度の名声と実力がついたら、最終的には退職してフリーランス(会社に所属しない人)となるのが王道です。

脚本家

企画の趣旨、監督の演出に合った内容の脚本を書く人です。

「演出家である監督のために脚本を書く」と考えてください。

制作会社に就職し、制作進行と設定制作スタッフを経験してステップアップするのが一般的です。

脚本を書きたいとアピールして、少しでもチャンスがあれば挑戦しましょう。

動画スタッフ

原画と原画の間の絵を描く人です。

制作進行の次に考えましょう。

アニメーター

背景などの美術の原画を描く人です。

鉛筆を使ったアナログな方法と、タブレット端末を利用したデジタルな方法の両方を使いこなす必要があります。

とにかく、画力勝負の就職活動となります。

また、描くスピードも大事です。

ステップアップは、

制作会社に就職

↓

動画スタッフ(原画と原画の間の絵を描く人)

↓

原画スタッフ

↓

キャラクターデザインなど

↓

アニメーター

王道です。

もしアニメーターになれたとしても、必ず絵の練習を続けてください。

編集

不要な部分を削り、動画と動画をつなぎ合わせる人です。

1/24秒単位(または1/29.97秒単位)にこだわる、気の遠くなるような作業です。

「演出家である監督のために編集する」と考えてください。

ステップアップは、

専門学校から紹介(アルバイトもあり)

↓

制作会社に就職

↓

編集アシスタント

↓

編集担当

編集は、ポストプロダクション(撮影後の作業)の要です。

コンピュータを駆使し、音やグラフィック(CG、VFX)を調整する仕事になります。

音響監督

不要な音を削り、効果音や声優の声をつなぎ合わせる人です。

映像作品は音で決まります。

音響編集のレベルが高いと、作品の質は格段に上がります。

マイクとコンピュータを駆使する仕事になります。

ステップアップは、

専門学校から紹介

↓

制作会社

(アニメの音響だけの会社もあります)

↓

音響制作スタッフアシスタント

↓

音響監督

プロデューサー

プロジェクトの最高責任者

0〜10まで(企画から収支決算まで)全てを統括し、取り仕切るため内容は多岐にわたります。

もしアニメがこけて大赤字を出せば、この人の責任です。

最悪の場合、2度と仕事がこないこともあり得ます。

ステップアップは、

制作進行

↓

アシスタント

↓

プロデューサー

これが王道です。

作画監督

複数のアニメーターの絵を統一させる責任者です。

1つの作品に対して、アニメーター(背景などの美術の原画を描く人)が何人もいます。

出来上がりに個人差がありますので、微調整して絵を統一させます。

こちらも画力勝負となる仕事です。

ステップアップは、

制作会社に就職

↓

動画スタッフ

↓

原画スタッフ

↓

キャラクターデザインなど

↓

アニメーター

↓

作画監督

絵を描くことに関して、幅広い経験が必要です。

動画検査

動画の質をチェックする人です。

不自然な部分はないか、編集ミスはないか、色はあっているかなどを

最初から最後まで、細かく確認します。

ステップアップは、

制作会社に就職

↓

動画スタッフ(原画と原画の間の絵を描く人)

↓

動画検査

動画スタッフの経験が必要です。

有名な制作会社

「そもそも有名な会社すらわからない」という方に、4つを簡単にご紹介します。

いずれも全て倍率の高い人気企業です。

東映アニメーション株式会社

https://corp.toei-anim.co.jp/ja/recruit.html

映画配給会社の大手【東映株式会社】のグループです。

名実ともに日本トップレベルです。

株式会社シャフト

https://www.shaft-web.co.jp/recruit/

1975年創業の、歴史のある会社です。

サンライズ(バンダイナムコフィルムワークス)

https://www.bnfw.co.jp/recruit/

ゲーム会社大手バンダイナムコのグループで、アニメ制作をしています。

株式会社京都アニメーション

https://www.kyotoanimation.co.jp/recruit/

関西にある大手制作会社です。

エンターテインメント業界は、東京に一極集中しているのが普通ですが、珍しく京都にあります。

関西圏にお住まいの方はぜひ調べてみてください。

インターンシップ(職業体験)がある場合がありますから、Webサイトでこまめにチェックしましょう。

画力が全て

職人ですから、勉強と研究は一生続きます。

これをする自信がない方は、アニメ業界への就職をあきらめた方がいいでしょう。

必要な資格や学歴は?

ありません。

画力が全ての世界です。

プログラミングも必要ありません。

プロデューサーに画力は必要ないですが、いきなりプロデューサーになることはありません。

入社して最初のうちは、

たとえプロデューサーを目指す場合でも、絵の勉強が必要だと考えてください。

きついのかな?耐えられるかな?

きつい!

アニメに限らず

映像業界はきついです。

辛いです。

元自衛官が働いていたりしますが、「この仕事の方がきつい」と話していました。

つまり、国を守る仕事より大変なのです。

スケジュール通りに進まないことばかりで、とてもハードになります。

そのため、体力と気力が求められます。

元業界人として、10代〜20代の若いうちだけの限定で働くことをお勧めします。

でないと身を滅ぼします。

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向いていない人はどんな人?

  • ただアニメが好きな人
  • アニメを商品として考えられない人
  • 厳しい労働環境に耐えられる自信がない人

ただアニメが好きな人

好きだけではやっていけません!

必ず挫折します。

なぜなら、自分のやってみたいことはすぐにできないからです。

アシスタント業務ばかりで、長い長い積み重ねが必要になります。

ただ好きなだけでは、耐えられる時間ではありません。

今いちど自分の情熱を確認し、自信がないならば考え直しましょう。

アニメを商品として考えられない人

最終的には、経費の精算や収支決算をします。

絶対です。

これを覚悟できないならば、ただの趣味です。

厳しい労働環境に耐えられる自信がない人

ハードスケジュールや不定期の休日になりますし、週休2日は取れないと考えてください。

もし休日出勤しても、振替休日はないと覚悟してください。

最終的にフリーランス(会社に所属しない人)となった場合、より厳しい環境になります。

  • 作品ごとに働く場所が違う
  • 作品ごとに働くメンバーが違う
  • 収入が不安定になる
  • 予定が重なり、複数の作品を同時に製作する
  • 不定期の休日

耐える自信がない人は、アニメ業界への就職を考え直しましょう。

おすすめの本

1冊目に最適

  • 必要な部分だけを読めば、30分くらいで終わる
  • 文字大きめで読みやすい
  • ざっくりと把握することができる

アニメ制作の中の、「具体的に何をやりたいか?」が決まっていない人にお勧めします。

職種や役職などの把握、業務内容、アニメ制作の流れがわかります。

2冊目はこれ

イラストや図のページを読むだけでも勉強になります。

まとめ

まずはざっくりと、アニメ制作会社の職種を把握しましょう。

職人ですから、社会人になっても勉強と研究は続きます。

これをする自信がない方は、アニメ業界への就職をオススメしません。

とても厳しく、きつい世界です。

体力がある若いうちだけ、つまり、期間限定で働くことをお勧めします。

元プロとしての経験から、強くお勧めします。

この記事が、アニメ業界への就職を考えている、大学生や専門学校生の役に立つと嬉しいです。

以上、「アニメ業界に就職するには?王道とステップアップを解説」でした。


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