【東映株式会社】へ応募するためにエントリーシートや志望動機の内容に悩んでいる方はいませんか？
- 東宝と松竹とどう違うかわからない
- 事業内容はほとんど同じじゃないの？
- 競合２社と比べて強みは何か知りたい
という方に向けて
映像業界で元アシスタントディレクターとして働いていた私が解説します。
強みは４つ！
- Vシネマの独占
- 宣伝力
- 教育機関や公共機関に教育映像を制作している
- 特撮の独占
大学生では気づきにくい点を説明します。
企業理念や決算情報、求める人物像など誰もが調べる基本的な情報は、必ずご自分で調べて頭に叩き込んでください。
この記事では、基本的な内容は解説しません。
強みは４つ！
- Vシネマの独占
- 宣伝力
- 教育機関や公共機関に教育映像を制作している
- 特撮の独占
Vシネマの独占
東映はVシネマ業界を独占、つまり、片方の世界を独占しています。
映像業界は２つに別れています。
Vシネマ業界とメジャー業界です。
（正式名称ではありません。）
Vシネマとは、映画館などで一般公開されない小規模な作品です。
DVDやネット配信専用の作品で、低予算で制作されて、顧客は低料金で楽しめます。
（俳優も技術スタッフも、この世界からキャリアを積み重ねるケースが多いです。）
価格が安いので、映画よりもさらに手軽に鑑賞できます。
東映は、超低価格で幅広い層の観客に作品を届ける、というスタイルです。
メジャー業界とは、映画館やテレビで一般的に公開される作品を指します。
東宝はここに強いのです。
映画チケットで利益をあげるスタイルと言えます。
宣伝力
テレビCM（コマーシャル）に強力な繋がりがあります。
東映の大株主には「テレビ朝日ホールディングス」や「TBSテレビ」がいます。
テレビとは広告媒体ですから、CMのために存在します。
テレビ番組はCMとCMの間にあるのです。
逆ではありません。
ここは一般の方が気づかない点です。
新作の宣伝をする、強力なルートがあります。
教育機関や公共機関に教育映像を制作している
競合２社にはみられない特徴です。
教育は永遠に廃れることのない業界で、公共機関の需要があることは大きな強みと言えます。
必ず作品を確認しましょう。
特撮の独占
高度な映像技術をもっていて、開発も行っています。
『戦隊シリーズ』など、子供たちが大好きな特撮（特殊撮影）を独占しています。
特化でもなく、このジャンルに強いでもなく、事実上の独占です。
キャラクターの２次利用の収益もどんどん入ってきます。
我々プロにとって、特撮＝東映です。
特撮の収録は大変難しく、ハードスケジュールです。
１日１００カット以上を撮ったりします。
これがいかに凄いことかは伝わりませんが、高度な技術のノウハウをもっていると言えます。
特撮作品に関連したキャラクターショーやイベントも、自然とトップシェアになります。
東宝と松竹との共通点
- 福利厚生の充実
- 不動産事業
- 映像事業
福利厚生の充実
３社とも充実していますので、大きな違いは見当たりません。
不動産事業
東京や京都に撮影所を所有していたり、劇場や映画館を所有していたりしますが、このあたりをエントリーシートや履歴書の志望動機に書くことは難しそうです。
私でも自信がありません。
映像事業
映画の製作・宣伝・配給・海外からの買い付け、アニメの制作と配信を行なっています。
この部分を大学生が細かく分析して、エントリーシートや履歴書に書くことには無理があります。
プロとしての経験が必要です。
商業映画の制作に関わったことがある方は別ですが、大部分の方にはできません。
転職の時に考えるべきポイントです。
各社との違い
東宝との違い
- 東宝の売上高は業界トップ
- 映画を海外との共同制作
- 演劇事業展開をしている
こちらの記事で東宝を分析しました。
東宝の企業分析 強みは５つ！元アシスタントディレクターが解説
東宝の売上高は業界トップ
東宝は、Vシネマではないメジャー業界（映画館で一般的に公開される作品）でトップシェアです。
東映の強みは、小規模作品と考えて間違いないでしょう。
DVDやネット配信の充実させることで、映画館よりも身近に映画を楽しめるように『全世界で人々に愛されるエンタテインメントの創造発信』をしています。（企業理念）
映画を海外との共同制作
東映にこのような特徴はみられません。
演劇事業展開をしている
東宝は、特に海外ミュージカルを数多く上演しています。
ブロードウェイミュージカルの日本公演や、アニメのミュージカル（2.5次元ミュージカル）は、ほぼ東宝が主催していると考えて間違いありません。
大きなリスク２つあります。
- 劇場の予約が取れない可能性がある
- 演目の入れ替えなど、収益が全く発生しない期間が存在する
劇場の予約が取れない可能性がある
人気劇場は、予約が数年先まで取れません。
自社で帝国劇場を所有して賃貸ビジネスをしていますが、自社で公演を主催しようにも、他社の予約が埋まっている場合は予定を組めません。
収益の見込みが数年後になります。
演目の入れ替えなど、収益が全く発生しない期間が存在する
公演と公演の間に、次の作品のための準備期間がありますが、この間は収益は発生しない時間となります。
作品の規模が大きければ大きいほど、準備期間は長くなり経費がかかります。
もしも新型コロナの感染拡大で公演中止となった場合は、全て無駄になります。
松竹との違い
- 演劇事業に大きく依存している
- 演目の入れ替えなど、収益が全く発生しない期間が存在する
こちらの記事で松竹を分析しました。
演劇事業に特化している
松竹は商業歌舞伎を独占しています。
歌舞伎の２次利用の収益は松竹が握っています。
東映は舞台演劇事業を行なっていませんので、映像作品の２次利用の収益で大きく利益をあげることが出来ます。
演目の入れ替えなど、収益が全く発生しない期間が存在する
東宝と同じです。
公演と公演の間に、次の作品のための準備期間がありますが、この間は収益は発生しない時間となります。
作品の規模が大きければ大きいほど、準備期間は長くなり経費がかかります。
東映は舞台演劇事業を行なっていませんので、収益が発生しない時間はありません。
映画の上映作品の入れ替えは、１日ですぐ終わります。
東映＝東映アニメーションではない
東映と東映アニメーションは、完全に別会社です。
あなたがアニメの監督になったり、制作に関わることは絶対にありません！
勘違いしてエントリーシートを書くと１００％落ちるので、注意してください。
こちらの記事で東映アニメーションを分析しました。
東映株式会社Webサイト
マイナビからもエントリーできます。
インターンシップ（職業体験）あり
０次選考とも言われるインターンシップ（職業体験）を募集していますから、こまめにチェックして応募しましょう。
たとえ落選しても、問題はありません。
インターンシップの参加不参加は、採用試験に影響はないと言われています。
YouTubeでも勉強しろ
Webサイト上の文字の勉強だけではなく、動画でも企業研究をしましょう。
インタビューや教育映像などがアップロードされています。
全て確認しましょう。
例えば
まとめ
強み４つは、
- Vシネマの独占
- 宣伝力
- 教育機関や公共機関に教育映像を制作している
- 特撮の独占
映像事業に特化していますので、２次利用の収益がどんどん入っています。
Vシネマを観たことない人は、DVDレンタルや映像配信がありますから、手軽に安く楽しめます。
必ず事前に観ておくようにしましょう。
東宝と松竹との共通点は、
- 福利厚生の充実
- 不動産事業
- 映画の製作・宣伝・配給・海外からの買い付け
ですから、強調しない方が無難だと考えられます。
企業研究に必要な基本情報は、必ずご自分で調べて頭に叩き込んでください。
エンターテインメント業界へ就職を目指す大学生にとって、この記事がESや履歴書、面接対策の内容を充実させる手助けになれば幸いです。
以上、「【企業研究】東映編 強みは４つ！元アシスタントディレクターが解説」でした。
