大阪で舞台スタッフを目指せる専門学校を探していると、
どの学校で何を学べるのかな
学費はいくら?
どんな仕事があるのかな?
と、たくさんの学校とコースがあって悩みますよね?
大阪にある、舞台スタッフを目指せる専門学校(昼間制)は
- 日本写真映像
- 大阪スクールオブミュージック
- 放送芸術学院
- ビジュアルアーツ
- ESPエンタテインメント大阪
- 日本コンピュータ
- 大阪ダンス・俳優&舞台芸術
- キャットミュージックアート
- 大阪デザイナー
舞台スタッフになるための専攻学科(コース)と学費をそれぞれ解説します。
(全て昼間制)
元プロとして、お伝えしたいことは
- 学費が安い「日本写真映像学校」を選べ
- 専門学校を卒業しても有利にはならない
- 絶対に下っ端スタートになる
特別な資格は要らないので、運転免許だけで問題ありません。
歌舞伎の大道具や劇団四季の技術スタッフだった著者が解説します。
この記事では、交通アクセスや入試などの基本情報は解説しません。
リンクを貼っておくので、ご自分でご確認ください。
舞台スタッフを目指す専門学校9選を解説
日本写真映像専門学校
専攻
学費
2年間で約236万円
元プロとしての意見
ご紹介する9校の中で最安です!!
通うならば、一番現実的となります。
大阪スクールオブミュージック専門学校
専攻
学費
2年間で約320万円
追加で教材費などがかかります。
元プロとしての意見
ご紹介する9校の中で、2年制として一番高いです!!
現実的ではありません。
放送芸術学院専門学校
専攻
- テレビ舞台美術コース(2年制)
- 照明エンジニアコース(2年制)
- コンサート企画制作コース(2年制)
- ライブイベント制作コース(3年制)
- 音声&音響エンジニアコース(4年制)
- コンサート演出テクノロジーコース(4年制)
学費
2年制:総額約300万円
3年制:総額約450万円
4年制:総額約598万円
追加で教材費などがかかります。
元プロとしての意見
学費は高めですし、4年も学ぶ意味は薄いです。
学校の設備が充実している点や、講師が現役のプロである点は、他の専門学校と同じです。
全体的に普通です。
ビジュアルアーツ専門学校
専攻
学費
2年間で約278万円
追加で教材費などがかかります。
元プロとしての意見
放送芸術学院専門学校と同じくらい、全体的に普通です。
学校の設備と講師が充実しているのは、他の専門学校と同じです。
ESPエンタテインメント大阪
専攻
- イベント制作コース
- PAコース
- 照明コース
- 照明&PAコース
- レコーディング&MAコース
- MA&レコーディングコース
学費
2年間で約280万円
教材費などを含めています。
元プロとしての意見
特に音響スタッフを目指したい方には、選択肢が多い印象です。
「レコーディング&MAコース」と「MA&レコーディングコース」の違いですが、正直なところ、変わりません。
映像やラジオ向けの編集重視か、ライブなどの音響重視か、という点を強調したいのだと考えられます。
ですが、どのみち「Pro Tools」というソフトウェアや音を組み合わせる機材を使います。
元プロの私でも、違いはいまいちわかりません。
日本コンピュータ専門学校
専攻
学費
2年間で約244万円
追加で教材費などがかかります。
元プロとしての意見
音響スタッフの育成に特化している印象です。
舞台やライブのみならず、映画やラジオなど幅広い選択肢を持つことができるでしょう。
大阪ダンス・俳優&舞台芸術専門学校
専攻
ステージマネージメントワールド
舞台美術コース(3年制)
学費
3年間で約510万円
追加で教材費などがかかります。
元プロとしての意見
学費は高めですし、3年も学ぶ意味は薄いです。
ウェブサイトに書いてある「舞台機構」とは、巨大な装置のことです。
コンピュータで動かす特殊セットもあるので、それを学べるという意味です。
ですが、特に強みにはならないです。
キャットミュージックカレッジ
専攻
総合学科
- 総合スタッフコース
音楽技術学科
- 音響エンジニアコース
- 照明スタッフコース
学費
2年間で約281万円
追加で教材費などがかかります。
元プロとしての意見
「総合スタッフコース」は、まだ何をやりたいかが決まっていない方におすすめです。
映像に関わることも舞台やライブに関わることも、全部ごちゃ混ぜで学びます。
大阪デザイナー専門学校
専攻
学費
2年間で約300万円
(教材費や保険料の合計)
非常に特殊な道具を自分で買い揃える必要があるため、学費のうち20万円前後は道具代となります。
元プロとしての意見
特殊メイクは、映像作品向けです。
もちろん舞台演劇にも特殊メイクはありますが、アップはできません。
非常に細かい部分まで作り込む必要がないので、映像作品向けとなる印象です。
ただし、数少ない特殊メイクの求人に応募することができるので、選択肢が広がることは間違いないです。
どんな仕事があるの?
- プロデューサー
- 舞台監督
- 大道具
- 小道具
- 照明
- 衣裳
- メイク
- 音響、PA、MA
それぞれ超簡単に解説します。
企業は、高校・専門学校・大学・大学院卒業など幅広く募集していることが多いです。
専門学校卒業でなくても、舞台スタッフになることはできます。
プロデューサー
最高責任者であり、資金集めが最大の仕事
1つの企画に対して、スポンサー(出資者)を集めてお金を集めます。
企画が無事に終われば収支決算をして、スポンサーに利益を払います。(分配)
全ての決定権を持つ人で、企画の失敗も成功のプロデューサーの責任です。
長い下積みが必要だと覚悟しましょう。
演出家
演劇で俳優に芝居をつける人
俳優を選び、芝居を考えます。
セットや照明プランも立てる場合がありますから、芸術の才能と技術の知識も必要です。
全てを把握する必要があります。
舞台監督
技術スタッフの最高責任者
技術という技術の全てを把握して、演出を実行する責任者です。
つまり、何でも屋です。
大道具
背景となるセットを担当する人です。
ライブやコンサート、演劇など幅広く活躍します。
小道具
主に演劇が中心となるイメージです。
俳優が持つものは、全て小道具だと考えてください。
細かい部分の演出を実行します。
照明
ライブやコンサート、演劇など幅広く活躍します。
上空に吊るした機材で光を操り、演出を実行します。
照明のデザインは違う部署が計画する可能性があります。
高所作業があるので、苦手な方は考え直しましょう。
衣裳
プランに合わせた素材を選び、演出のためにゼロから制作します。
デザインは違う部署が計画する可能性があります。
ライブやコンサート、演劇など幅広く活躍します。
特に、2.5次元ミュージカルでは重要ですね。
メイク
メイクだけではなく、髪型も担当することが多いです。
デザインは違う部署が計画する可能性があります。
こちらも2.5次元ミュージカルで大活躍ですね。
音響、PA、MA
PAは「音響機器や音響システムを使うこと」
MAは「音を組み合わせること」
と考えましょう。
音響もPAもMAも、同じイメージで問題ありません。
「PAだけ」とか「MAだけ」はできないからです。
音に関わる仕事をすると、どうせ全部やります。
高所作業があるので、苦手な方は考え直しましょう。
特別な資格はいらない
運転免許だけで問題ありません。
企業の応募条件に必須の場合がありますし、就職活動で幅広く役立つのが運転免許です。
専門学校ではさまざまな資格が取れますが、必要ありません。
元プロの私でも知らない資格ばかりです。
私は1つも持っていませんが、問題なく劇団四季や歌舞伎座で働いていました。
繰り返しですが、運転免許だけで問題ありません。
有利にはならない
有利の定義
「有利」とは
書類選考や面接などで通過しやすい。
就職後、優遇があって給料が高い。
と定義します。
結論は、こんなことはありません。
でも、業界から学校へ届く求人数が多いことは事実です。
ここが専門学校の強みです。
有利ではない理由
全員が下っ端スタートだから。
専攻や学歴は関係なく下積みとなります。
専門学校卒業でなくても関係ありません。
舞台スタッフは、高校・専門学校・大学・大学院卒業など幅広く募集していることが多いです。
学費が安い学校を選べ
有利にはならないですし、絶対に下っ端スタートなので、学費が安い学校を選びましょう。
一番安い「日本写真映像学校」がおすすめです。
留学ができる学校もありますが、就職しても役には立ちません。
まとめ
大阪にある、舞台スタッフを目指す専門学校(昼間制)をご紹介しました。
就職のための資格は、運転免許だけで問題ありません。
とにかく、学費が安い学校を選びましょう。
4年も学ぶ必要はないですし、専門学校を卒業しても有利にはならないからです。
絶対に下っ端スタートなので、覚悟しましょう。
この記事が、大阪で舞台スタッフを目指せる専門学校を探している方の役に立つと嬉しいです。
以上、「舞台スタッフを目指す専門学校9選を解説[大阪]」でした。
夜間制の専門学校は、以下の記事で3校を紹介しました。