映画業界を狙う就活生は
東宝と東映の両方応募するけど、2社の違いを知りたい
志望動機を書くために役立つ情報がほしい
面接や動画選考で何を話したらいいかな?
と悩みますよね。
元プロとして、2社の違いは
- 東宝はメジャー業界で最大手
- 東映はVシネマ業界で最大手
- 東映は映像事業に特化している
映像業界はVシネマ業界とメジャー業界の2つに別れていて(正式名称ではありません。)、それぞれ片方の業界でナンバーワンです!
*メジャーとは、映画館やテレビで一般的に公開される作品を指し、
Vシネマとは、一般公開されない小規模な作品を指します。
どんな職種でも移動は車なので、就職前に運転免許を必ず取りましょう。
東宝と東映と松竹3社の違いは、こちらの記事でまとめました。
映像業界でアシスタントだった著者が解説していきます。
あなたは勘違いしてる?!東宝と東映の違いをまとめました
企業理念や決算情報、求める人物像など誰もが調べる基本的な情報は、必ずご自分で調べて頭に叩き込んでください。
違いを大きく3つにまとめると
- 東宝はメジャー業界で最大手
- 東映はVシネマ業界で最大手
- 東映は映像事業に特化している
それぞれ解説します。
東宝はメジャー業界で最大手
正式名称ではありませんが、映像業界はVシネマ業界とメジャー業界の2つに別れていて、東宝はメジャー業界で最大手です。
メジャー業界とは、映画館やテレビで一般的に公開される作品を指します。
東宝は、映画チケットで利益をあげるスタイルと言えます。
なぜなら、好立地に映画館をたくさん所有しているからです。
例えば、アニメ「ワンピース」の映画をTOHOシネマズで観ませんでしたか?
映画を東宝で配給(上映する権利を売買すること)して貰えば、大ヒットする可能性が格段に上がります。
製作スタッフの観点から考えると、配給先が未定の場合は最初に東宝で配給してもらうことを考えます。
映画スタッフまたはプロデューサーは
『配給=東宝』
お客様にも『映画=東宝』
という概念があり、安定的な需要と供給があります。
東映はVシネマ業界で最大手
正式名称ではありませんが、映像業界はVシネマ業界とメジャー業界の2つに別れていて、東映はVシネマ業界で最大手です。
東映は、超低価格で幅広い層の観客に作品を届けるというスタイルです。
Vシネマとは、映画館などで一般公開されない小規模な作品のことで、DVDやネット配信専用などを指します。
低予算で制作されるので顧客は低料金で楽しめます。
(俳優も技術スタッフも、Vシネマの世界からキャリアを積み重ねるケースが多いです。)
価格が安いので、顧客は映画よりもさらに手軽に鑑賞できます。
応募するなら、必ずいくつかのVシネマ作品を鑑賞して、Vシネマの存在を理解して応募しましょう!
東映は映像事業に特化している
東宝は、特に海外ミュージカルを数多く上演しています。
ブロードウェイミュージカルの日本公演や、アニメのミュージカル(2.5次元ミュージカル)は、ほぼ東宝が主催していると考えて間違いありません。
一方、東映は演劇事業を行なっていません。
演劇事業にはリスクがあります。
例えば、劇場の予約が取れない可能性があったり、演目の入れ替えなどで収益が全く発生しない期間が存在することです。
お客様1人あたりの単価が高いので、ヒットすれば莫大な収益をあげられますが、リスクも大きいです。
繰り返しですが、東宝は演劇事業にも力を入れていますが、東映は演劇事業を行なっていません。
東宝の強み5つ
- 所有する映画館の数
- 宣伝力
- 海外ミュージカルの企画
- アニメ映画の配給
- 宝塚ミュージカル
宣伝力は東映も東宝も共通ですが、どちらもテレビ局と連携した強力な宣伝力です。
詳しくはこちらの記事で解説しました。
東宝の企業分析 強みは5つ!元アシスタントディレクターが解説
東映の強み4つ
- Vシネマの独占
- 宣伝力
- 教育機関や公共機関に教育映像を制作している
- 特撮の独占
宣伝力は東映も東宝も共通ですが、どちらもテレビ局と連携した強力な宣伝力です。
詳しくはこちらの記事で解説しました。
【企業研究】東映編 強みは4つ!元アシスタントディレクターが解説
避けるべき志望動機3つ
福利厚生の充実
2社とも充実していますので、大きな違いは見当たりません。
不動産事業
東京や京都に撮影所を所有していたり、劇場や映画館を所有していたりしますが、このあたりをエントリーシートや履歴書の志望動機に書くことは難しそうです。
元プロの私でも自信がありません。
映像事業
2社とも映画の製作・宣伝・配給・海外からの買い付け、アニメの制作と配信を行なっています。
この部分を大学生が細かく分析して、エントリーシートや履歴書に書くことには無理があります。
プロとしての経験が必要です。
商業映画の制作に関わったことがある方は別ですが、大部分の方にはできません。
転職の時に考えるべきポイントです。
運転免許をとれ!
運転免許を必ずとりましょう。
応募条件に必須と書いていないですが、必ずとってください。
なぜなら、職種に関係なく、移動は車になる可能性が高いからです。
経験から申し上げて、TOEICの高得点と同じくらい重要です。
もし他の業界を狙う場合でも幅広く役に立ちます。
繰り返しですが、運転免許を必ずとりましょう。
勘違いするな!
総合職を勘違いして応募しないように注意してください。
- 映画監督にはなれない
- アニメ監督やアニメーターにはなれない
- カメラマンにはなれない
勘違いしてエントリーシートを書いて提出すると、100%落ちます。
それぞれ解説します。
映画監督にはなれない
映画配給会社に就職しても、絶対に映画監督にはなれません。
映画制作の意味を間違って理解しています。
あなたの仕事は、映画の企画を考えることや収支決算を行うことです。
決して映画監督にはなれません。
アニメ監督やアニメーターにはなれない
東宝も東映もアニメ映画の配給や配信で有名ですが、絶対にアニメ監督やアニメーターにはなれません。
アニメ制作の意味を間違って理解しています。
あなたの仕事は、宣伝を考えたり、委託先を見つけて契約することです。
決してアニメーターなどにはなれません。
カメラマンにはなれない
総合職はカメラマンや編集マンのような技術職にはなれません。
総合職とは、経理や総務などのバックオフィスになる職種と考えてください。
間違って応募しないように注意しましょう!
まとめ
企業理念や決算情報、求める人物像など誰もが調べる基本的な情報は、必ずご自分で調べて頭に叩き込んでください。
2社の違いを大きく3つにまとめると
- 東宝はメジャー業界で最大手
- 東映はVシネマ業界で最大手
- 東映は映像事業に特化している
*メジャーとは、映画館やテレビで一般的に公開される作品を指し、
Vシネマとは、映画館などで一般公開されない小規模な作品を指します。
東宝の強みは5つ
- 所有する映画館の数
- 宣伝力
- 海外ミュージカルの企画
- アニメ映画の配給
- 宝塚ミュージカル
東映の強みは4つ
- Vシネマの独占
- 宣伝力
- 教育機関や公共機関に教育映像を制作している
- 特撮の独占
宣伝力は2社共通ですが、どちらもテレビ局と連携した強力な宣伝力です。
勘違いしてはいけないポイントは
- 映画監督にはなれない
- アニメ監督やアニメーターにはなれない
- カメラマンにはなれない
間違ってエントリーシートを書いて提出すると、100%落ちるので注意してください。
この記事が、東宝と東映の両方に応募しようとしている学生の役に立つと嬉しいです。
以上、「あなたは勘違いしてる?!東宝と東映の違いをまとめました」でした。