将来は映画関係の仕事に就きたいから、親の支援を受けることができれば大学で映画を専攻したい。
特に、日本映画大学へ進学したくて調べている。
こんな方は、学費とコスパ、就職が気になりますよね?
学費は4年間でいくらかな?
映画に全然詳しくないけど、入学できるかな?
就職に有利なの?
と悩んでいませんか?
結論は
学費の総額は約662万円
どんな方も入学できる
就職に有利ではない
元プロとしての意見は、コスパは悪いです。
特に強みは見当たらないので、お勧めしません。
理由3つ
- 教員がプロなのは普通だから
- フィルム技術はいらないから
- 最終的にはフリーターになるから
学科やコースなど、詳しくはウェブサイトをご確認ください。
映像業界でアシスタントディレクターだった著者が分析と解説をします。
学費は4年間で約662万円
学費は高い
全学科共通で同じ金額となります。
詳しくはウェブサイトをご確認ください。
奨学金もありますが、学費は高めです。
有名校と比較しましょう。
大学で一番有名な「日本大学」より安い
専門学校で一番有名な「東京俳優映画&放送専門学校」とあまり変わらない
有名大学と比較
日本大学
芸術学部 映画学科 映像表現・理論コース
4年分の学費は、約694万円
神戸芸術工科大学
芸術工学部 映像表現学科
4年分の学費は、約622万円
大阪芸術大学
映像学科
4年分の学費は、約632万円
学費は高めだとわかります。
有名専門学校と比較
東京俳優映画&放送専門学校
4年制
- 監督・ディレクター専攻
- 3DCG・VFXクリエーター専攻
- プロデュース・マネージャー専攻
4年間の合計は約640万~680万円
3年制
- カメラ撮影・照明スタッフ専攻
- デジタル動画編集・音響専攻
- 3DCGクリエイター専攻
- MVクリエーター専攻
3年間の合計は約460万~500万円
東京ビジュアルアーツ
- 音楽総合学科
- サウンドクリエイターコース
- 照明コース
- PAコース
2年間で約278万円
東放学園
- 放送芸術科
- 放送技術科
- 映画制作科
2年間で約255万円
どんな方も入学できる
誰にでもチャンスはある!
映画に関して全然詳しくなくても問題ありません。
これから学べばいいですし、詳しいからといって入試で有利にならないです。
学科やコースなど、詳しくはウェブサイトをご確認ください。
入試について
- 総合型(面接)
- 学校推薦
- 一般(英語と国語)
などがあります。
詳しくはウェブサイトをご確認ください。
どれも難しくありません!
難易度は低い
大学ランク的にはボーダーフリー(Fランク)ですし、入試サイトに解説とアドバイスが載っています。
全体的に難易度は低いですから、誰にでもチャンスはあります。
コスパが悪い3つの理由
元プロとしての意見は、コスパが悪いのでお勧めしません。
特に強みは見当たらないです。
理由を3つ解説します。
- 教員がプロなのは普通だから
- フィルム技術はいらないから
- 最終的にはフリーターになるから
教員がプロなのは普通だから
講師陣が現役のプロなのは普通ですし、カリキュラム(授業内容)も普通です。
2年制の専門学校でもそうですから、講師で選ぶなら専門学校の方が安いです。
教員が現役のプロなのは、日本映画大学だけの強みではありません。
フィルム技術はいらないから
現在はデジタル(デジカメ)が主流で、スマートフォンでも映画を撮れます。
あなたがプロデビューする頃には、もっとデジタル技術が進んでいて、ますますフィルムを使わないことが予想されます。
日本映画大学ではフィルム撮影と編集用の施設が充実しているようですが、実践の意味はほとんどないです。
フィルム撮影は基本なので学ぶ意味はありますが、座学(普通の授業)で十分です。
個人的な想像ですが、学費が高い大きな理由はフィルム撮影を取り入れるからではないでしょうか。
最終的にはフリーターになるから
もし技術や制作スタッフを目指すならば、最終的にはフリーランス(会社に所属しないフリーター)になるのが一般的です。
私の経験からもそうですし、大学のサイトにも書いてあります。
あなたが思いつく有名な映画監督は、みんなフリーターだと考えましょう。
フリーターになるために4年間で約662万円を払うのは、コスパが悪いと言えます。
新コースができる
2024年度入学から、マネジメントコースとメディアアートコースが新設されます。
現時点で、2つのコースのコスパや実績などは分析できません。
職種2つの解説
この記事では、映画関係の仕事は大きく2種類とします。
- 制作・技術などの直接的
- 配給などの間接的
それぞれ解説します。
制作・技術などの直接的
演出やカメラなど、直接的に制作に関わりたい方はこちらを目指しましょう。
製作会社に就職するのが一般的ですが、募集要項は「高専・専門学校・大学・大学院卒業見込み」が多いです。
つまり、学歴不問で幅広く募集していることが多いです。
配給などの間接的
東宝・東映・松竹など有名な会社に就職し、映画を商品として扱う仕事に興味がある方はこちらを目指しましょう。
部署は
- 営業
- 経理
- 総務
など、一般企業と同じです。
演出やカメラなど、直接的に関わることは絶対にできません。
就職に有利ではない
映像業界は学歴や経験は関係ないですから、日本映画大学卒業は有利ではありません。
有利の定義
この記事で「有利」とは
書類選考や面接などで通過しやすい。
就職後、優遇があって給料が高い。
と定義します。
結論は、こんなことはありません。
でも、映像業界から学校へ届く求人数が多いことは事実です。
ここが強みになります。
有利ではない3つの理由
- 下っ端スタートだから
- 応募資格は特にないから
- フリーランスになるから
下っ端スタートだから
映像業界に制作スタッフとして就職したら、必ず下っ端スタートです。
給料は安いですし、専攻や学歴は関係なく下積みとなります。
応募資格は特にないから
専攻科目は関係ありません。
製作会社の募集要項を確認すると、「高校・専門学校・大学・大学院卒業見込み」を幅広く募集していることが多いです。
文理も専攻科目も関係ありません。
私は普通の大学の卒業で経営学専攻ですが、一番下っ端である制作進行やアシスタントとして問題なく働いていました。
合わせて読みたい記事
東宝・東映・松竹は大卒以上
東宝・東映・松竹など有名な配給会社に就職したいのならば、大学卒業以上が条件です。
応募条件にはっきりと書いてあるので、専門学校卒業では応募できません。
配給とは、映画を上映する権利を売買するイメージです。
「国内外の映画の買い付けを行う」と考えるとわかりやすいです。
企画や広報など、間接的に関わりたいならば、大学卒業以上が条件となります。
でも、日本映画大学を卒業しても応募資格をクリアしただけにすぎません。
決して書類選考や面接などで通過しやすくはならないです。
まとめ
学費は4年間で約662万円
元プロとしての意見は、コスパは悪いです。
日本映画大学を卒業したからといって、就職で有利にはなりません。
映画関係の仕事をしたいならば、技術や制作などのスタッフも配給会社も、どなたでもチャンスはあります。
この記事が、「映画関係の仕事に就きたいから、日本映画大学へ進学したい」と考えている方の役に立つと嬉しいです。
以上、「日本映画大学の学費は4年間で662万円!有名校と比較」でした。